ASUS E210MAにSSDを搭載させました


出荷時はeMMCの64GB

 AUSU E210MAは低価格のノートパソコンです。出荷時の内蔵ドライブはeMMCの64GBです。eMMCとは、内蔵用のSDカードみたいなものです。転送速度はHDDよりも速く、SSDよりも遅い。マザーボードにハンダで直接取り付けられていて、交換はできません。そのため、容量不足になったら、microSDカード、USBメモリーにデーターを移すしかないのですが、OS関係など移動できないデーターもあり、やりくりに困ります。

M.2スロットがある

 日本ではSSD搭載モデルがないのですが、海外ではあります。その関係だと思いますが、M.2スロットがマザーボードにあります。搭載できるSSDはNVMe用です。SATA用は認識しないそうです。

 メーカーがM.2スロットの存在をスペック表に載せてないので、SSDが正常に認識・動作しない場合、メーカーからサポートを受けられません。すべて、自己責任になります。

裏ブタを開けるのが難しい

 本体を裏返すとネジが10本あるので、ドライバーで取り外します。ネジの長さは2種類あるので、外した場所を覚えておきます。

ネジの長さに注意

同じ場所に戻せるように

ツメが20箇所以上ある

 ネジを外しただけでは裏ブタが開きません。20箇所以上ツメで止まっているので、それをプラスチックのヘラでこじ開けて外します。マイナスドライバーでこじ開けると傷つくと思いますので、止めたほうがいいでしょう。ネジ穴の近くを攻めるとよさそうです。私は裏から見て右下から攻めました。ツメが硬いので、壊さないように開けるのに20分程度かかりました。最後の1箇所になってもツメは固く、中々開きませんでした。

 おそらく、10人中9人が脱落する難易度です。

SSDを装着する

 体に溜まった静電気をむき出しの金属に触り放電させてから、M.2スロットにSSDを装着します。SSDを固定するネジは本体に付属していません。購入したSSDにも付属していませんでした。私はアイネックス社製のM.2 SSD固定用ミリネジPB-044を購入しました。とても小さいネジです。

EXCERIA PLUS NVMe SSD 500GB

M.2 SSDスロットがある

M.2 SSDスロットにズーム

SSDを装着

ネジで固定する

 SSDを装着したら、裏ブタを閉じる前に、厚紙などの絶縁物質の上に裏ブタが空いたままのPCを置いて動作確認します。これを怠ると、再び裏ブタをこじ開けることになります。認識していたら、フォーマットして書き込めるか確かめます。問題がないなら裏ブタを閉じ、ネジを元に戻します。

 バッテリーコネクターを外してから、SSDを装着したほうが安全だそうですが、バッテリーコネクターの外し方が良くわからなかったので、外しませんでした。無理に外そうとしてコネクターを壊したら、元も子もありません。

eMMCからSSDにクローンする

 詳細は割愛しますが、専用ソフトでeMMCからSSDにクローンします。その後、BIOS画面で起動ドライブを選択します。

ベンチマーク

eMMC

SSD

 ベンチマークについて、すべての項目が2倍以上速くなりました。OSの起動が6.3秒から4.41秒に短縮されました。Googleスプレッドシートの読み込みが28.11秒から、21.7秒に短縮されました。

 SSDがPCI Express 3.0対応に対し、ノートPCはPCI Express 2.0ですので、SSDの最大速度は出せません。

発熱について

 ベンチマーク中の最高温度は43度でした。真夏でも70度を超えることはないと思います。

 熱は部品の寿命を低下させるので、熱対策は大切です。当初は熱伝導シート(サーマルパッド)の装着を検討したのですが、安物だと伝熱性能がよくなく、逆効果という意見もあったので止めました。

感想

 裏ブタを開けるのが難しく、気軽に開けられませんので、事前の調査と準備をしっかりしました。運良く壊すことなくSSDを搭載できて嬉しい。容量不足が解消され、速度も上がり満足しています。
 

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