厚生労働省へ意見を送りました


 以下の意見を、「国民の皆様の声」募集 送信フォーム|厚生労働省から送りました。

件名:睡眠薬の不正な流出・流通・悪用の防止について

内容:

報道を見ていると、睡眠薬(GABA-A受容体作動薬と思われる)を悪用した犯罪が多発しています。故意に睡眠薬を飲み物に入れ、それを飲ませて、昏睡させ犯罪に及ぶ事例が多い。向精神薬(睡眠薬、抗不安薬など含む)の悪用を防止、それに関連する内容について、僭越ながら意見をお送りいたします。

●前提の情報

睡眠薬について、悪用による犯罪報道の例:
https://www.google.com/search?q=%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E8%96%AC+%E9%80%AE%E6%8D%95&tbm=nws

睡眠薬の流通経路の例:
・正規に処方された後、本人が悪用
・病院の薬剤保管庫で紛失
・処方薬を消費せず、闇ルートへ転売流通
・薬剤師が不正に販売
・違法に輸入

●対策について

既に市場に流通している睡眠薬は多大であり、コストをかけても回収しきれないと思います。ですから、新規に不正な流出を起こさせないことに力を入れていただきたい。

抗不安薬も睡眠薬と同じGABA-A受容体作動薬のものが多く、眠気や意識低下を起こします。GABA-A受容体作動薬全般をフォローしてください。

ご提案1.
向精神薬(睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬など)を不正に溜め込まれないように、使用済み(薬を取り出し済み)の包装シート(PTPシート、SPシート)、包装材(粉薬の袋など)を回収するのはどうでしょうか。回収できない場合は、薬を管理できてないとみなし、1度に1週間分の処方しかできないようにしてはどうでしょうか。

ご提案2.
病院の薬剤保管庫は防犯カメラによる24時間録画を義務化し、誰が何を移動させたかを後から追跡できるようにしてはどうでしょうか。入退出管理だけでは、人しか追跡できません。

ご提案3.
睡眠薬(GABA-A受容体作動薬)は連用により薬物耐性が生ずるとされています。睡眠薬連用の害を防止するため、これから初診を迎える外来患者に対し、睡眠薬(GABA-A受容体作動薬)の処方は連続28日までとして、それ以上の薬物治療は入院を必要とするようにしてはどうでしょうか。2次的な効果として、前述の処方薬の不正流出や悪用を抑制できる可能性があります。薬剤保管庫で厳重に管理していても、外来患者に渡した後はルーズです。犯罪にも使われる危険な薬を、外来患者の自己管理に任せ続けても良いのでしょうか。

ご提案4.
睡眠薬悪用の被害に遭わないように自衛(素性のわからない相手から飲食の提供を受けないなど)を促す必要があります。被害に遭った場合のフォロー(睡眠薬成分の検出検査を促す、心のケア、それらの情報提供)も必要です。

●おわりに
私は2016年7月11日(World Benzodiazepine Awareness Day、世界ベンゾ注意喚起の日)に、厚生労働省へ陳情に行った者です。GABA-A受容体作動薬(睡眠薬、抗不安薬、抗けいれん薬、筋弛緩薬など)について、未来に向けた薬害防止対策することで、ついでに過去の被害者を救済するような、一挙両得な施策を模索していただきたいと願っています。

以上でございます。

 あなたも厚生労働省へ、ダイレクトに意見を送りましょう。

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