「医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる」を読んで

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「医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる」藤川徳美 著

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私の感想と意見

著書の解説を目的にしておりません。内容にご興味がある方は、本もしくは電子書籍をお読みください。

病院では病気を治してくれない

 もうひとつ、間違った常識があります。

 それは、病院に行けば病気を治してもらえる、という考えです。医師に病気を治してほしいと考えている患者さんは、残念ながら思うように病気は治らないのです。

 基本的に、医療機関で行う治療の大半は、対症療法です。病気の治し方を教えてくれるわけではありません。ですから、あなた自身の体の事、あなたの健康管理を医師に任せている限り、根本的な治療の入り口にさえ立てないということになります。

(後略)

引用:P.25

 ドラえもん(依存させる)とのび太(依存する)の関係と一緒です。ドラえもんが四次元ポケットから取り出すひみつ道具は、のび太の成長に役立ちません。その関係が永遠に続くから最終回を迎えずに済みます。のび太がドラえもんの力を借りずに奮闘する場合もありますが、結局は元の木阿弥です。

 私が向精神薬の減薬・断薬を決意したのは、読売新聞の記事で「ベンゾジアゼピン - それはどのように作用し、離脱するにはどうすればよいか(通称:アシュトンマニュアル)」が日本語訳されたことを知ったときです。私の担当医にはアシュトンマニュアルを読んだことを知らせずに、減薬したほうが体調は良くなると思うので減薬したいと伝えました。通院の度に減薬の成果を伝え続けて、担当医を不安にさせないようにしました。減薬は時間がかかるので、医師との人間関係を良好に保つことに気を付けました。減薬によってうつ傾向が強くなり、そして眠れなくなりましたが、アシュトンマニュアルを読んで、それが通過点であり回復反応であると分かっていたので、目的の為に減薬で回復している自分を演じ続けました。この医師は減薬治療に関して知識を持っていたようです。医師は自分の指導の結果、減薬治療が成功していると喜んでいました。医師に減薬治療の自信を付けさせて、他の患者の治療にも良い結果を生むことを期待してました。私は医師や向精神薬への依存をゆっくり断ち、医師を私に従わせて、自立する道を歩み現在に至っております。

 

気候変動に弱い人は最重度のタンパク質不足

(前略)タンパク不足によりATP(アデノシン三リン酸・生きるためのエネルギー)が不足し、恒常性=ホメオスタシスが保てないことによって気候変動に弱くなる、というわけです。(後略)

引用:p.50

 私は向精神薬の減薬中、そして断薬後5年ぐらいは気候変動に非常に弱くなりました。直射日光に当たると、直ぐにふらふらになってしまっていました。今でも外出する時は登山帽を被って自衛しています。

 気候変動に弱くなってしまった理由は、7年間を超える向精神薬の使用でホメオスタシスが狂ってしまい、生きるのに最適な状態に調節する能力が低下したからと思っていました。ベンゾジアゼピン系はGABA-A受容体に作用し興奮伝達を弱め抑制状態に傾けますが、薬を減らしたり止めたりすると興奮傾向に傾きます。興奮傾向が続くと、次に抑制傾向に転じます。振り子が左右に揺れるように、ゆっくりと最適な状態を再学習する必要があるように感じていました。別の理由として、向精神薬を体内で分解する時に微量しか貯えられないビオチンを消費しきってしまい不調になる説を読んだことがあります。ビオチンは速やかに補充できないので長期的に不調になるそうです。

 この本ではファーストステップとして1日に体重×1gのタンパク質補給を重要視しています。成長期や妊娠中の場合は体重×1.5g、慢性疾患からの回復を目指す場合は体重×2gのタンパク質が必要との事です。プロテインにはホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインがありますが、タンパク質補給にはホエイプロテインが良いそうです。糖質を控え、ホエイプロテインによるタンパク質補給をすすめています。

 気候変動に弱い人はタンパク質を十分補充すると改善する可能性がありそうです。食材よりもホエイプロテインの方が効率よくタンパク質が補給でき、摂取量の管理がしやすいので便利であるようです。

 

(前略)多くの医学会は製薬メーカーから提供された豪華な弁当を食べ、新薬の説明を受けています。医師会館やホテルで行われる製薬メーカーがらみの勉強会もすべてその内容です。(後略)

引用:p.137

 製薬会社から接待を受けている医療提供者は存在します。この本では薬よりも効果的なサプリメントの使い方はあるが、製薬会社から操られている医師によって否定的な論文が作られるとありました。接待を受けると忖度してしまう可能性はある。

 私は断薬後、地元の保健所へ行き嘱託職員の精神社会福祉士(PSW)と面会したことがあります。私がベンゾジアゼピン系など向精神薬の被害について話していると急に「私は製薬会社のイベントに参加している」と話しました。それは私に何を話そうが無駄であると悟らせるためだと感じました。この方は失礼な対応を連発する人でした。初対面で私に「あくびが出るのは、昨晩、警察の要請で深夜まで働いてるせいだから気にしないで」と言いました。私が発達障害かもしれないから、医師の診断書をもらって訓練施設へ行く案を示されました。必死の思いで向精神薬を止め通院を終えたのに、また精神科医の診察を提案します。私を「処理」して仕事を終えようとしていました。まるで私はロールプレイングの世界に迷い込み、あちらこちらへ行くように指示されたプレイヤーになったようでした。私はこの「クソゲー」を止めることにしました。「クソゲー」の定義は諸説あるが、バグでクリアできない、難易度が高すぎて遊ぶ気が起きない、どう遊んでいいか分からないテレビゲームを指す。ゲームに文句を言うより、ゲーム機の電源を切ってプレイを止めた方が解決は早いと思います。

 

(前略)以前には清貧に甘んじていた研究者たちも、筆者の祖母の言葉で言うなら、「おまえはそんなに頭がいいのに、なぜ貧乏なの?」と自問自答するようになってしまったのである。(後略)
引用:p.144 『ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実』より抜粋

 頭の良さで社会貢献しているなら、なぜその対価を得ていないのか?その疑問を解消する為に、社会貢献度に応じた報酬を得るべきと考える。社会貢献ファーストから、報酬ファーストにシフトすると、報酬の為なら不幸になる人が出るのは仕方がない自分を納得させるしかない。今まで十分我慢したから、今度は自分以外に我慢してもらおうと考える。清貧は長続きしない。苦労して医師になった人は、その苦労に見合う成果を求めるのは当然の事です。医師になろうとする者は、多くの時間とお金を先行投資する投資家であると思います。浪費家が投資家に食われるのは致し方がない。それが嫌ならば、自分も投資家になる必要があります。医師を取り込もうとする製薬会社も投資家に他なりません。

 患者が医師に対して満足な報酬を直接与える存在であれば、患者ファーストになってもらえるだろう。現状、患者からは30%以下しか報酬を得ていない。残りの報酬をくれる相手に忖度しないわけがないだろう。インセンティブをくれる相手を大切にするのは誰でも同じなので、医師が特別ではありません。

 あなたが投資に値する人間になれば、投資家から大切にされるでしょう。

 

疑問点があれば自分で調べて自分で解決しよう

 他人に教えてもらった知識は、その時点ではいいのかもしれませんが、それ以上の進展がありません。疑問点があれば、自分で調べて自分で解決する習慣を身につける方が、長期的に見れば断然良いでしょう。
 疑問点があれば他人に聞く前に、まず自分で検索する習慣をつけてください。(後略)

引用:p.226

 私は薬害を山岳遭難に例えることが多い。山道で迷った時に重要なのが、現在地を把握することです。方法としては地図とコンパスを使う、GPSを使う、歩いてきた道を戻ることが挙げられます。通りすがりの人に道を聞いたとして、それが間違っていた場合、修正が難しくなります。なぜ難しいかというと、どうして道を間違えたか分からないからです。限定的な条件で使えるハウツー的な知識は、応用が利きません。時間の節約には他人に聞くのも大切ですが、後から自分なりに勉強すると身に付きやすいと思います。

 

あなた自身が、あなたの医師なのです。

引用:p.229

 私がYahoo!知恵袋で回答する時に「医師は医療の専門家であって、あなたの専門家ではありません」という言葉を度々伝えていました。向精神薬の減薬で悩んでいる人の中には、代わりに判断してほしいと思っている人がいました。薬は飲んだ人にしか影響しませんから、薬の添付文書(医療提供者向けの薬の説明書)を読むことをおすすめします。なぜならば、あなた自身が、あなたの医師なのですから。

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