私は断薬後5年経過しました。おかげさまで、私は年々回復しています。しかし、いまだに暑さに弱い。炎天下に帽子を被らずに外出した時や、室内にいても気づいた時にはフラフラになることがあります。理由はベンゾジアゼピン系の影響で体温調節機能が弱くなったからだと思います。どうも外気温の変化に体が気づくのが遅れていて、調節が間に合っていないように感じます。
ベンゾジアゼピン系はGABA-A受容体に作用することで興奮伝達を抑えますが、長期使用でGABA-A受容体の減少や感度低下を起こします。その状態で薬を止めると興奮伝達を上手に調節できなくなります。それでもベンゾジアゼピン系を止める理由は、GABA-A受容体を回復させるには他に良い方法がないからです。薬の影響を減らしながら、GABA-A受容体を回復させていく必要があるので、急激な減薬はしてはいけません。
断薬すれば直ちに回復すると思われるかもしれませんが、そうではありません。私の想像ですが、脳神経ネットワークが再構築されて、最適な状態を再学習する必要があるからと思います。GABA-A受容体の興奮調節が他の神経に影響を与えるので、様々な症状が現れます。それがベンゾジアゼピン離脱症候群です。
脳神経の回復には時間が必要ですので、周囲の環境を調節するのが現実的です。それも、予め気温の変化が分かっていた方が準備できるので、気づいた時にはフラフラになっていることが防げます。そこで、環境省が公開している「熱中症予防情報サイト」を紹介します。熱中症とは、暑いことで起こりえる障害すべてを含めたものです。

環境省熱中症予防情報サイト
http://www.wbgt.env.go.jp/

説明:暑さ指数 メール配信サービス(無料)もあります。
http://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php
暑さ指数(WBGT)の予測で厳重警戒(28~31℃)以上になる時間帯は特に注意が必要です。クーラーをお持ちであれば、使うことをおすすめします。クーラーがなければ、ある場所へ予め移動したり、体を動かす作業を減らしたりして、工夫をします。
一概には言えませんが、一日で一番気温が低い時間は日の出前です。7月は札幌で4時10分ごろ、東京で4時40分ごろ、沖縄で5時45分ごろに日の出を迎えます。日の出30分前から空は明るくなりだします。お住まいの地域によりますが、お庭のお手入れや、農作業など野外での作業が必要な場合は、日の出前10分ぐらいから始めると快適に作業ができると思います。
私が考える暑さに強くなる方法は、涼しい時間帯に体を動かして体温を上げておくことです。起床直後は脱水症状になっている場合がありますので、先ず水分補給をしてください。自分で運動すると決めてから体温が上昇した場合は、体温調節が上手くいく気がします。それを涼しい時間帯にすることで、熱中症になるリスクを抑えられます。始めはウォーキングのような、呼吸が乱れない程度の軽い運動を10分程度で十分だと思います。無理は禁物です。
熱中症予防サイトを活用して夏を乗り切りましょう。