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コラム

『「1冊の被害を埋めるには…」鬼気迫る万引き防止貼り紙、書店の願い』を読んで

コラム
https://withnews.jp/article/f0220609001qq000000000000000W08u10201qq000024810A

記事の紹介

「1冊の被害を埋めるには…」鬼気迫る万引き防止貼り紙、書店の願い
店舗の経営に甚大な影響を与える犯罪、万引き。ある書店が、予防効果を狙って手掛けた貼り紙が、ネット上で大きな反響を呼んでいます。被害対応の実態を生々しく伝え、人々の良心に訴えかける内容です。どのような経緯で誕生したのか、制作元企業を取材しま…

 客の内、万引き犯は1%未満だが、その1%が書店経営を傾かせる程の悪影響を与えており、社会問題として周知するポスターを制作し店内に掲示しているそうです。

本を売って手元に残る利益は約2%

 1000円の本を窃盗された場合、利益率2%の時、同じ本の利益(20円)で損失を埋めるには50冊の本を売る必要があります。記事中には30~50冊の本を売る必要があると書かれています。

本の価格1000円の時、手残り

本の販売価格 書店の取り分 最終的な手残り
1000円 推定220円 20~33円

同じ本を何冊売れば1000円の損失を相殺できるか?

最終の利益率 何冊で1000円の利益になる?
2% 50冊
3.3% 約30冊

利益10万円を上げるのに売上いくら?

利益率 10万円の利益を得るには? 1000円の本何冊分?
2% 500万円の売上 5000冊
3.3% 約303万円の売上 約3003冊
10% 100万円の売上 1000冊

 書店の安定経営に10万円の利益が必要だと仮定します。営業時間12時間の書店が5000冊売る場合8.64秒に1冊のペース、3003冊売る場合は約14.4秒に1冊のペースになる。経営効率を上げて最終利益10%としても、43.2秒に1冊のペースになる。このペースで本を売り続けるのは難しい。

万引きされたら経営が傾く

 販売価格に対して書店への利益配分は約22%らしいのだが、経費を抜くと残りは約2~3.3%になるようだ。これほど薄利多売であれば絶対に万引きされたらまずい。

万引き対策

  • 入場料を取り、万引き犯を遠ざける。
  • 入り口と出口を分け、レジの前を通過しないと出られないようにする。
  • カバン類はロッカーに預けさせる
  • 見本の本にICタグを付け、商品は精算時に渡す。
  • 完全会員制にして、会員以外は入場できなくする。

万引きは窃盗罪です

刑法
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

出典:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=140AC0000000045

 刑務所で刑務作業すると報酬1日約200円らしいので、8時間労働の場合、時給は25円になる計算です。収監されたら時間がもったいないので、万引きは止めましょう。

 刑事とは別に民事での弁済がある。万引きの処理かかった人件費も払う必要があるかもしれない。

通販にはない魅力に対価を払わせる

 実物を手に取り選べるのは魅力だが、本を並べる、万引き対策する、冷暖房を入れる、照明をつける、トイレ清掃するなどのコストが掛かる。本の販売価格を変えられないなら、入場料を徴収しても良いのではないだろうか。

 まずは入場料100円(税抜き91円)にして、期間限定で使える100円の割引券を引き換えに渡せばある程度の納得が得られるかもしれません。

 平日の入場料1650円(税抜き1500円)にして営業している「文喫」という書店もあります。単に本を売るのではなく、本を選ぶ・自習する空間を売っている。

 本の商品価値だけで商売するのは難しくなっているので、別の価値を掛け合わせる方が良いだろう。

参考資料

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